過去のSEO対策
過去のSEO対策は、今と比べかなりスパム行為が幅を効かせていました。今も昔も、Googleはユーザーにより良いコンテンツを見せるために、あらゆる手段を用いてWebサイトの評価(ランク付け)を行っています。しかし、評価のロジックが今よりも難解ではなかったため、抜け穴が多く存在しました。
有名な話が、「被リンクが多いサイトほど上位表示されやすい」というようなものです。
これは被リンク(外部リンク)を多く集めているページは、きっと評価が高いページであろう、と評価するGoogleのロジックがあったからです。しかし、今ではそんな単純な話ではなくなっています。
過去のSEO対策に共通しているのが、「テクニック」寄りであることが言えます。
例えば「被リンクを付ければ順位があがる」「文字数が多い方が良い」などが挙げられます。その究極が「ブラックハットSEO」と呼ばれるもので、Googleが評価するロジックを探し出し、そこへSEO対策を集中的に行うことでGoogleに良いWebサイトと誤認させるやり方です。しかし、Googleは次々とそうしたやり方に対して対策を講じており、イタチごっことなっています。
テクニック寄りのものが効果が無いわけではありませんが、それをやれば上がるというような単純化されたものではないことを理解しなければいけません。
今のSEO対策
今のSEOは過去に比べ、より本質的になっていると言われています。本質というのは、Googleが目指している形に近付いているということです。
では、ここからは、Googleの目指している形を具体的に見ていきましょう。
Googleはユーザーファーストを掲げている
今も昔もGoogleの基本的な理念は変わっていません。それは「全てはユーザーのため」であるということです。
以下にGoogleが現在も掲げている10の理念を引用します。
- 1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 3.遅いより速いほうがいい。
- 4.ウェブ上の民主主義は機能します。
- 5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 8.情報のニーズはすべての国境を越える。
- 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 10.「すばらしい」では足りない。
基本的に、Googleのサービスはこの理念をもとに作られ、運営されています。
例えば、質の良いコンテンツを上位表示させるというのも、ユーザーにとってそのほうが使いやすいからです。ここでは「1」と「2」に該当します。また、「3」であれば、Googleは現在表示速度の遅いページに対して「Slow」マークを付けるテストを行っています。
「4」は、被リンクが今でも有効であることの証でしょう。以前、PageRankという指標をGoogleは使っていました。これはリンクがサイト間の投票のような意味合いで使われていました。質の良いコンテンツは、多くのコンテンツからリンクが張られるはずです。
このように、Googleの掲げている理念を理解することで、Web上で多く語られているSEO効果についても本当に効果があるのか見極められるのではないでしょうか。
Googleは質の高い検索結果(コンテンツ)を求めている
Googleは、ユーザーが入力した検索キーワードに対して、より良いコンテンツを検索結果として返すことでユーザーの満足度を高めたいと考えています。そのため、ユーザーにとって、より質の高い検索結果を返すことにつながるものを評価しています。
質の高い被リンクが集まるコンテンツは良いコンテンツ
昔からSEO対策には”被リンクが重要”だと言われてきました。しかし、最近では被リンクは効果がないとも言われています。実際はどちらが本当なのでしょうか。
答えは「今でも被リンクは重要」です。
しかし、以前のように単純に被リンクを付ければ検索順位が上がる時代は終わり、質の高い被リンクのみが効果がある時代になっています。
では質の高い被リンクは、どうやったら集まるのでしょうか。
そもそも質の高い被リンクが自然に集まるようなコンテンツというのは、「質が高いがゆえにリンクを貼りたくなる」という流れであることを理解しましょう。
その他大勢と同じような内容の”独自性の無いコンテンツ”であれば、わざわざリンクを張って紹介しません。それらコンテンツとは違い、”紹介したくなるようなコンテンツ作り”をしていれば、自ずとコンテンツに付けられていく被リンクも質が高くなっていくでしょう。
コンテンツSEOとは
最近、SEOといえば「コンテンツSEO」とも言われています。そもそもコンテンツSEOとは何なのでしょう。
コンテンツSEOとは、継続してコンテンツを発信することで検索からの流入を増やし、Webサイトの露出を多くしていくSEOです。
しかし、前述したように、ユーザーにとって良いコンテンツでなければ上位表示はされません。よって、コンテンツSEOとは「良いコンテンツを発信することで、検索からの流入を増やし露出を多くしていくSEO」であると言えます。